こんにちは!
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はExcel関数についての特集をお送りします。
初級編として、比較的簡単かつ使用頻度の高いであろう関数をご紹介します。
ぜひ目を通していただけると嬉しいです!!
Excel関数:初級編 一覧
関数 | 概要 |
sum | 範囲内の数値の合計 |
average | 範囲内の数値の平均 |
min | 範囲内の数値の最小値 |
max | 範囲内の数値の最大値 |
count | 範囲内の数値が含まれるセルの数をカウント |
counta | 範囲内の空白でないセルの数をカウント |
round | 数値を指定の桁数まで四捨五入 |
today | 現在の日付 |
now | 現在の日付と時刻 |
if | 論理式の真偽に合わせた出力 |
and | すべての論理式がTRUEの場合にTRUE (1つ以上FALSEの論理式があればFALSE) |
or | 1つ以上の論理式がTRUEの場合にTRUE (すげての論理式がFALSEであればFALSE) |
column | 指定のセルの列番号 |
date | 年,月,日から日付を作成 |
datevalue | 日付のシリアル値 |
MATCH | 指定範囲内の検索値の相対位置 |
LOWER | 文字列を小文字に変換 |
UPPER | 文字列を大文字に変換 |
Excel関数:初級編 個別解説
sum
“=sum(数値1,[数値2],…)” と入力し、引数内の数値の合計を出力します。
※引数とは、()で囲まれた各数値のことを指します。
引数には数値そのものか、セル内の数値を指定することが可能です。
セルについては単一のセルを指定することも、特定の範囲のセルを指定することもできます。
・=sum(1,2,3)
・=sum(B3:B7)
・=sum(B3:B7,100)
average
“=average(数値1,[数値2],…)” と入力し、引数内の数値の平均値を出力します。
引数の指定は先ほどのsum関数と同様となります。
・=average(1,2,3)
・=sum(B3:B7)
・=average(B3:B7,33.5)
min
“=min(数値1,[数値2],…)” と入力し、引数内の数値の最小値を出力します。
こちらも引数の指定はsum関数と同様となります。
・=min(1,2,3)
・=min(B3:B7)
・=min(B3:B7,-10)
max
“=max(数値1,[数値2],…)” と入力し、引数内の数値の最大値を出力します。
min関数と逆の出力を行う関数ですね。
・=max(1,2,3)
・=max(B3:B7)
・=max(B3:B7,100)
count
“count(値 1, [値 2], …)”と入力することで、数値を含むセルの個数、および引数リストに含まれる数値の個数を出力します。
・=count(B3:B10)
counta
“counta(値 1, [値 2], …)”と入力することで、範囲内に含まれる空白でないセルの個数を出力します。
count関数と違い、数値以外の値が入っているセルもカウントされます。
・=counta(B3:B10)
round
“=round(数値,桁数)”と入力することで、数値を指定の桁数で四捨五入した値を出力します。
桁数の値に0を指定すると、小数1桁部分が四捨五入されます。
桁数の値に正の値を指定すると、指定した数字に応じた小数部分が四捨五入されます。
桁数の値に正の値を指定すると、指定した数字に応じた小数部分が四捨五入されます。
・=round(3.14,0)
・=round(3.14,1)
・=round(3.14159,4)
・=round(43.7,-1)
・=round(751.7,-3)
today
“=today()”と入力することで現在の日付を出力します。
引数はありません。
なお、セルの書式設定を変更することで、日付の表示を変更することが可能です。
now
“=now()”と入力することで現在の日付と時刻を出力します。
先ほどのtoday関数に時刻の表示も加えたようなものです。
こちらも引数はありません。
こちらもtoday関数と同様にセルの書式設定を変更することで、表示を変更することが可能です。
if
“=if(論理式,[値が真の場合],[値が偽の場合])”と入力することで、論理式の真偽に応じた値を出力します。
・=if(B4=TRUE,”T”,”F”)
B4セルの値がTRUEのため、Tが表示されています。
同じ引数ですが、B4セルがTRUEではない値になっているため、Fが表示されています。
・=if(B4=0,0,IF(B4>0,”正の数”,”負の数”))
if関数の中にさらにif関数を入れることも可能です。
上記の画像では、B4セルが0出ない場合にif関数を入れており、数字の正負を判断しています。
and
“and(論理式1,[論理式2],…)”と入力することで、引数内のすべての論理式がTRUEと評価された場合はTRUEを、そうでない場合はFALSEを出力します。
・=and(B4<=100,B5<=100)
B4,B5セル共に100以下のためTRUEが表示されています。
同じ引数ですが、B5セルが100を超える値になっているため、FALSEが表示されています。
and関数は、一般にif関数と併せて利用されることも多い関数です。
・=if(AND(B4<=100,B5<=100),”問題なし”,”範囲外の数値があります”)
if関数と組み合わせて、範囲外の数値があったことを文章で表示させています。
or
“or(論理式1,[論理式2],…)”と入力することで、引数内の論理式が1つでもTRUEと評価された場合はTRUEを、
すべての論理式がFALSEと評価された場合はFALSEを出力します。
・=or(B4<=100,B5<=100)
B5セルは100を超える値なのでFALSEですが、B4セルが100以下の値でTRUEと評価されるため、
TRUEが表示されています。
同じ引数ですが、B4,5セルともに100を超える値になっていて、TRUEと評価される論理式がないため、
FALSEが表示されています。
and関数と同様に、if関数と併せて利用されることも多いです。
・=if(or(B4<=100,B5<=100),”問題なし”,”範囲外の数値があります”)
if関数と組み合わせて、B4,B5セルのうちどちらかが100以下であれば問題なしと表示させています。
column
“=column(範囲)”と入力することで引数のセルの列番号を出力します。
引数の入力を省略した場合は関数を入力したセルの列番号が出力されます。
・=column()
・=column(E4)
・=COLUMN(E4:E8)
範囲指定した場合はそれぞれのセルの列番号が出力されます。
date
“DATE(年,月,日)”と入力することで、それぞれの引数に入力した値から日付を出力します。
・=date(2025,1,1)
・=date(B2,C2,D2)
・=date(2024,13,1)
月や日に範囲を超える数値を入れた場合、自動的に年や月を補正して扱われます。
上記の画像では、月に13と入力したことで、年として指定した2024年の翌年の1月として扱われています。
・=date(2025,1,-1)
月や日に負の数値を入れた場合にも、自動的に年や月を補正して扱われます。
上記の画像では、日に-1と入力したことで、前月の30日として扱われています。
(-1でなく、0を入力した場合は2024/12/31となります。)
datevalue
“datevalue(日付)”と入力することで、入力した日付のシリアル値を出力します。
シリアル値とは、Excelが内部的に日付を扱うための値です。
1900年1月1日を基準とし、シリアル値 は1と扱われます。以後1日ごとにシリアル値が+1されます。
例えば2025年12月31日は、1900年1月1日から46021日後にあたるため、シリアル値は46022となります。
・=datevalue(“2025/12/31”)
・=datevalue(“30-Jan-2008”)
MATCH
“=MATCH(検査値, 検査範囲, [照合の型])”と入力することで、検索範囲内のセルの指定した項目を検索し、範囲内の相対的な位置を出力します。
引数のうち、[照合の型]については-1、0、1 の数値のいずれかを指定します。
この引数を省略した場合には、1として扱われます。
1を指定した場合、検索値として指定した値以下で最大の数値を検索します。ただし、検索範囲内が昇順に
並んでいる必要があります。
0を指定した場合、検索値として指定した値に一致する最初の値を検索します。
-1を指定した場合、検索値として指定した値以上の最小値を検索します。ただし、検索範囲内が降順に
並んでいる必要があります。
・=MATCH(25,B2:B7)
[照合の型]を省略しているため、25以下の最大の値を検索しています。
該当する23はB2セルから数えて4番目の位置にあるため4が出力されています。
同様の関数ですが、B2:B7セルが昇順でないため正しい結果が得られなくなっています。
・=MATCH(28,B2:B7,0)
[照合の型]として0を指定しているため、28に一致するセルを検索していますが、
検索範囲に存在しない値であることからエラー(#N/A)が出力されています。
・=MATCH(29,B2:B7,0)
先ほどと同様、[照合の型]として0を指定しているため、29に一致するセルを検索しています。
今回は一致するセルが、B2セルから数えて5番目の位置にあるため5が出力されています。
・=MATCH(15,B2:B7,-1)
[照合の型]として-1を指定しているため、15以上の最小の値を検索しています。
該当する17はB2セルから数えて5番目の位置にあるため5が出力されています。
同様の関数ですが、B2:B7セルが降順でないため、正しい結果が得られなくなっています。
LOWER
“=LOWER(文字列)”と入力し、入力した文字列中の大文字を小文字に変換します。
・=LOWER(“Hello”)
・=LOWER(“B2”)
UPPER
“=UPPER(文字列)”と入力し、入力した文字列中の小文字を大文字に変換します。
LOWER関数と逆の処理をするものですね。
・=UPPER(“hello”)
・=UPPER(“B2”)
最後に
Excelでよく使う関数:初級編 はいかがでしたか?
比較的簡単な関数ではありますが、意外とうろ覚えになってしまうこともあるかもしれません。
そんな時にはまた見にきて頂ければと思います。
皆様の作業のお役に立てれば幸いです。
今後は中級編・上級編も作成予定なので、そちらもぜひご覧になってください!!
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